説明上手になるコツ:説明が上手い人は具体的に話している

上手な説明、分かりやすい説明のポイントとして、以下のようなテクニックはもちろん大切です。

  • 最初に話すテーマについてハッキリさせる
  • 細かいことを話す前に、全体から話す
  • ポイントの数を先に伝える

 

ですが、ここでは説明する時に使う言葉について、じっくり考えてみたいと思います。

 

なぜ言葉が大切なのか

 

説明の目的は「自分の伝えたいことを、相手にわかってもらうこと」です。

相手に分かってもらうためには、
「自分が話したいことを話しやすいように伝える」のではなく、
「相手にとってわかりやすく伝える」ことが大切です。

説明が下手な人の共通点として、次のような特徴が挙げられると思います。

  • 相手のことを考えず、自分の話したいように話す
  • 話が抽象的すぎる
  • 言葉が足りない

 

相手に分かりやすく説明するポイントのひとつが「具体的に話す」です。

では、なぜ具体的に話す必要があるのでしょうか?

 

言葉のイメージには個人差がある

私達は毎日、言葉を使って話したり書いたり考えたりしています。
当たり前のことすぎて、あまり意識をしたことはないかもしれません。

実は、この言葉というものは、意外とあいまいなものなのです。
同じ言葉を使っても、人によって思い浮かべるイメージには違いがあります。

 

たとえば。
「花が咲いている」と言われたら、あなたはどんな花を想像しますか?

・夏休みの庭に咲いている「ひまわり」
・満開の「桜」
・山道に咲いている「ゆり」
・真っ赤な「バラ」
・梅雨の「紫陽花」

「花」と言ってもいろいろありますから、人によってイメージする花はバラバラです。

 

では、少し説明を追加してみます。
「小さい花がたくさん咲いている」と言われたらどうでしょうか?

・公園の「たんぽぽ」
・「菜の花」畑
・野原いっぱいの「クローバー」
・空地に咲いている「ヒメジョオン」

これでも、まだまだ意見がわかれそうですね。

 

それでは。
「春の田んぼに、ピンク色の小さいレンゲの花がたくさん咲いている」と言われたらどうでしょうか?

これなら、皆さんだいたい同じようなイメージを思い浮かべることが出来ると思います。

 

世界にひとつしかないものでも?

「花には色んな種類があるからイメージが分かれるのでは?」と考える人もいるかもしれませんね。

では誰もが知っている有名なものならどうでしょうか?

例えば「富士山」。
日本人で「富士山」を知らない人はいないと思います。しかも「富士山」は世界にひとつしかありません。

ところが、「富士山」と言われて思い浮かぶイメージも、人それぞれ違うのです。

試しに「富士山」で画像検索してみてください。色々な写真が出てきます。

・山頂に雪をかぶった冬の富士山
・赤富士
・裾野に湖を従えた富士山
・雲海から顔を出してる富士山
どれもキレイですね~。

このように、世界にひとつしかないものでさえ、人によって持っているイメージは同じではないのです。

 

説明下手な人の話は抽象的

修飾語(かざり言葉)と呼ばれる言葉についてはどうでしょうか。

「大きい」「小さい」「速い」「かっこいい」「かわいい」(形容詞)
「ときどき」「たくさん」「すぐに」「ゆっくり」(副詞)

普段の会話にも、仕事の説明にも、みなさんよく使う言葉だと思います。

 

これらの言葉に対するイメージや感覚には、さらに大きな個人差があります。

男の子にとっての「かっこいい」車は「ショベルカー」かもしれませんし、
お父さんにとっての「かっこいい」車は「スポーツカー」かもしれません。

女の子にとっての「かわいい」ものは「お姫様」かもしれませんし、
お母さんにとっての「かわいい」ものは「あかちゃん」かもしれません。

子どもにとっての「たくさん」は「10」かもしれませんし、
大人にとっての「たくさん」は「100」かもしれません。

自分にとっての「すぐに」は「今週中」かもしれませんし、
上司にとっての「すぐに」は「今日中」かもしれません。

説明が下手な人、説明がわかりにくいと言われる人は、抽象的な言葉を使って話していませんか?

片手に乗るくらい 小さいウサギ」
ひと口ごとに30回よく噛んでゆっくり食べましょう」

抽象的な言葉には具体的な言葉を組み合わせると、グッと分かりやすくなりますね。

 

分かりやすい説明のポイントは、「言葉」を意識して具体的に話すこと

普段なにげなく使っている言葉ですが、実は思った以上にあいまいなものだ、ということがお分かりいただけたでしょうか。

「言葉に対する相手のイメージや感覚は、自分と同じではない」という意識を持つことで、あなたの話し方や伝え方は大きく変わってくると思います。

 

残念ながら、自分の頭の中を相手に見せることはできません。
できるだけ具体的に、相手が同じ景色を想像できるように話してみましょう。
これだけでも、あなたの説明は格段にわかりやすくなるはずです。

ぜひ試してみてください。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

みなさま、はじめまして。 「空色かえる」の「あくてぃ」と申します。 2018年からベルリンに住んでいます。かえるのイラストは息子が描いています。