「気持ちを伝える」の話

久々にやらかしていまいました。
予定の日付を間違えるという初歩的なミスです。

思い込みの恐ろしさ

 

先週の水曜日、買物に出かける時にアパートの表玄関に張り紙が出ているのを見つけました。

Liebe Nachbarn,
Anlässlich unseres Einzuges möchten wir zu einem
Kennenlernen bei Kaffe / Tee und Kuchen einladen.
am Samstag, 12.1.2019
zwischen 15 und 18 Uhr
Bis dahin,
〇〇〇

ご近所の皆さま
私達の引越の機会に皆さんとお近づきになれるよう、ご招待いたします。
コーヒー/紅茶とケーキをご用意してお待ちしています。
2019年1月12日(土)
15時~18時
それでは
〇〇〇

「去年なんだか日本人が引越してきたらしいけど、何者なのかな?」なんて思われたままだと困るので(被害妄想?)、アパートの住民の皆さんにご挨拶する良い機会です。

敷地内で会う人とは挨拶していますが、本当に「おはようございます」「こんばんは」レベルです。
「今日は寒いですね。」くらいなら言えるけれど、その後が続きません(苦笑)。
ドイツ語はまだまだですが、とりあえず自己紹介くらいはできるだろうと思いました。

ドイツ語で土曜日は「Samstag」、日曜日は「Sonntag」です。

ところが。
「Samstag 12」と書いてあるのに、どういうわけか「次の日曜日」と思ってしまったのです!

思い込みとは恐ろしいものですね。
日曜日はドイツのほとんどのお店は閉まってしまうので、土曜日は洗濯して夕方は買物に出かけたりして過ごしました。

 

初歩的なミス

 

そして日曜日。
少し緊張しながら15時に約束のお家へ向かいます。

3階(日本式の数え方だと4階)まで階段を登りながら、「あまり人の気配がしないな」と不思議に思いつつ。
目的のお家に着いてピンポンを鳴らすも反応なし。

「おかしいな…。」
「人がたくさんいて喋っているから聞こえないのかな?」

もう一度ピンポン鳴らしても反応なし。

やっぱりおかしい。スマホで撮った張り紙の写真を確認してみると…。

「Samstag…。Samstagは土曜日…。土曜日…。土曜日!?

参加できなかったショックと、あまりにお粗末なミスだったことのショックで、思わずしゃがみ込む私。
基本的に心配性で間違いのないように確認する人なので、めちゃめちゃ凹みました…。

 

黙っていたら相手にはわからない

 

家に帰って少し落ち着いてきた頃、ふと気づきました。

主催した人から見れば、私たちは「来なかった」という事実があるだけです。
でも、来ない理由はいろいろあります。

・最初から都合が悪かった
・そもそも参加するつもりはなかった
・(行くつもりだったが)急用で行けなくなった
・日付を間違えた ←今回はコレ!

出欠を知らせたわけでもないので(そんなに堅い感じの集まりではない)、私たちが参加しなかった本当の理由を知りません。

とにかく。
「参加する意思があったこと」
「ご近所の人と仲良くしたいと思っていること」
このふたつをどうしても伝えておきたいと思いました。

偶然会った時に話そうにも、主催者の顔を知りません。
会った時に、とっさにうまく説明できる自信もありません。
かといって、わざわざ訪ねていくのも…。

 

気持ちを言葉にする

いろいろ考えた結果、お手紙を書くことにしました。

手紙ならGoogleさんにドイツ語の翻訳を手伝ってもらえるし、何より自分のペースでゆっくり落ち着いて書くことができます。
日本から持って来た和風柄の便箋と封筒にお手紙を書いて、ポストにこっそり入れておきました。

まあ。ご本人はそこまで気にしていないと思いますが。
それでも、私が黙っていたら絶対に伝わらないですからね。
「あらま。日付を間違えて来なかったのね。ふふふ。」と思ってもらえたら良いなぁ。

 

直接話すのが難しい時は、手紙で気持ちを伝えるのも良い方法だと思います。

 

 

「気持ちを伝える」の話(後日談)

2019年1月25日

ABOUTこの記事をかいた人

みなさま、はじめまして。 「空色かえる」の「あくてぃ」と申します。 2018年からベルリンに住んでいます。かえるのイラストは息子が描いています。