5月末からドイツ語を習っています。
ドイツのVHSには色々な講座があります
私が通っているのは、VHS（Volkshochschule）、「フォルクスホッホシューレ」と呼ばれるドイツの市民学校のドイツ語講座です。
市が運営するVHSには、語学、スポーツ、音楽、料理、芸術などなど色々な分野の講座があり、どれもかなりお得な授業料で受けることが出来ます。
ドイツ語のレベルは？
ドイツ語講座のレベルは、だいたい以下のように分かれているようです。
・入門 「A1.1」
・初級 「A1.2」「A2.1」「A2.2」「B1.1」「B1.2」
・中級 「B1+」「B2.1」「B2.2」「C1.1」「C1.2」
・上級 「C2」
※各レベルの詳しい解説は「ゲーテインスティチュート」というドイツ語教育文化機関のHPに載っていますので、興味のある方はどうぞ。
ちなみに永住権の取得にはB1、ドイツの大学入学にはC1のレベルが必要です。
ドイツ語講座には色んな国の人が参加しています
私が参加してるのは外国人向けの入門編「A1.1」のクラスです。
月水金の週3日、朝9時から12時15分まで。期間は3ヶ月で、授業料はなんと15ユーロ！（教科書は15ユーロでした）
宿題や小テストもありますが、負担になるほど多くはありません。
しっかりガッツリ勉強したい人には物足りないと思いますが、忙しいお母さんにはちょうど良いペースかもしれません。
（もちろん、週5日のクラスや、短期集中のクラスもありますよ。）
実際に来ているメンバーを見てみると、みなお母さんお父さんです。
いつもだいたい10人くらいが出席しています。
シリア、エチオピア、韓国、ベトナム、日本と色んな国の人が集まっています。
このクラスは4月初めに始まったのですが、もたもたしているうちに途中からの参加になってしまいました。
もちろん先生はドイツ語で授業をします。
たま～に英語を使ってくれる時もあるけれど、基本はすべてドイツ語です。
いきなり教科書の第4章から始めたので、授業についていくのが大変！
最初の日は先生の指示さえ良く分かりませんでした。
「教科書の○○ページを開いてください。」
「ノートに書いてください。」
「隣の人と例文で会話の練習をしてみましょう」
キョロキョロしてみんなの様子を伺いつつ…という感じでした（笑）。
ドイツ語の先生は教えるのが上手です
今習っている先生はステキなおばさまです。教えるのがとても上手だと思います。
ドイツ語を他の先生に習ったことはないけれど、上手だと思います。
いつも、ゆっくりハッキリ発音しながら、繰り返し話してくれます。
ポイントを板書しながら説明しますが、みんなが良く分かっていない雰囲気だと、すぐに説明の内容を変えてくれます。
黒板に描く説明のイラストもかわいいです。
ノートに書く課題の時は、一人一人のノートを見て廻って間違っているところを教えてくれます。
みんなが間違えるポイントや分かりにくいポイントに気づくと、すぐに黒板で詳しく説明してくれます。
教科書の例題だけでなく、ちょっとしたゲームを取り入れて、隣の人と会話や単語の練習をすることもあります。
とても楽しいです！
良い先生に出会えてラッキーだったと思います。
噂では「教科書を読んで問題を解くだけで全然つまらない」先生もいるそうなので…。
数十年ぶりのテスト
数十年ぶりに「宿題」をやったり、「明日は小テストだ～」なんて言ったりしながら勉強しています。
子供の頃はあんなに嫌いだった「宿題」や「テスト」が、ちょっと楽しいのはなぜでしょう？
先生に「Prima!（すばらしい！）」「Super!（すごい！）」なんて褒めてもらえると、素直にとても嬉しいです。
この歳になると、なかなか人に褒めてもらう機会なんてないですからね（笑）。
人は「褒められて伸びる」ものだと思いますよ、やっぱり。
日進月歩
ほぼゼロからのスタートだったので、毎日少しずつ進歩している手応えがあって面白いです。
ドイツに着いたばかりの頃は…。
郵便物が届いても、何処から来た手紙かは分かっても、内容はほぼ全く分かりませんでした。
1ヵ月間クラスを受けた今は…。
内容は良く分からなくても、ぼんやりと文章の構造が分かるというか、分からないなりに分かるというか…。
濃い霧に包まれて周りが何も見えない状態から、少しずつ霧が薄くなって、なんとなく周りの輪郭が見えてきたような、そんな感じがしています。
6月末で「A1.1」のクラスは終わりました。
このクラスは隣の隣の地区の講座なので、通うのに30分くらいかかります。
でも、せっかくクラスの人達と馴染んで来たし、なにより先生が好きなので、8月末からも続けて次の講座を受ける予定です。
講座が終わって、はや1ヶ月。せっかく覚えたことを忘れてしまいそう…。
夏休みの間に復習しておかないと！！
