お昼過ぎに、突然トイレの水の流れがおかしくなりました。
ついさっきまでは普通に流れていたのに、流すボタンを押しても水がチョロチョロしか出てきません。
(注:お食事中の方は、食べ終わってから読んだ方が良いかもしれません)
「トイレが故障?!」
台所と洗面所とお風呂の蛇口からは普通に水が出ているので、断水ではない様子。
試しにバケツに水を汲んでトイレにザバっと入れてみたら普通に流れていくので、詰まっているわけでもない。
とりあえず週末前に業者さんに連絡した方が良いかも!ということで、Rさんに急ぎのメールを送ってみます。業者さんからの返事は月曜になると思う、とのお返事でした。
まぁ。水が溢れたり流れなかったりするわけではないので、「バケツ作戦で週末を乗り切ろうかな」と考えながら、もう一度トイレの様子を見に行きます。
流すボタンを押しても、相変わらず水はチョロチョロしか出ません。
あれ?いつもとボタンの押し心地が違うような…。何か引っかかっているような…。
そこで。思い切って給水タンクのフタを開けてみることにしました。
ちょっと固かったけど、ガバッと開きましたよ。おお。これはだいぶ年季が入っていますね。
日本の給水タンクも何度か開けたことがありますが、ドイツの給水タンクはだいぶ構造が違うようです。
給水タンク
裏から見たフタとボタン
ボタンの下には足のような部品がつながっています
とりあえず少しきれいにして、ボタンと水が流れる仕組みを調べます。
左側の矢印部分を押すと水が出てきたので、ここは新しく溜まる水の量を調節する部分のようです。
たぶんボタンの下にある部分が関係あると思うんだけど…。
右側の矢印部分のホースを下に押すと、いつも通りザーっと水が流れました。
どうやらボタンの下の足みたいな部分がホースを押し下げることで、水が流れる構造になっているみたいですね。なるほど。
給水タンクのフタが少しずれて、ボタンの下の足部分がうまくホースに当たっていなかったようです。
フタをつけ直してボタンを押してみると、いつも通りザーっと水が流れました!
これにて一件落着。業者さんも頼まずに済みました。ああ。良かった。
「ボタンはひとつ」
日本の水洗トイレはボタンではなくレバーが付いているタイプが多いですね。ご丁寧に「大小」の文字も書いてあります。
ドイツで見かけるトイレは、たいていボタンがひとつしか付いていません。
では、どう使い分けるのか?
ボタンを一度押して、さらにもう一度押すと水が止まる仕組みになっています。ベルリン到着の夜に、大家さんから説明してもらって感動した覚えがあります。デザインもシンプルで機能的!
もちろんボタンがふたつ付いている場合もあります。その場合も文字はなく、大きさで見分けられるようになっています。
まさにシンプル・イズ・ベスト。