ベルリンに秋が来た

3月1日にベルリンへ到着してから、ちょうど半年が経ちました。
ついこの間まで35度を超えるような暑い日もあったのに、今はもうすっかり秋の気配です。
朝晩は20度以下まで気温が下がって、上着がないと寒いです。

 

ウェルカムクラスの新年度

 

新年度になって、息子のクラスのメンバーが変わったそうです。
仲良くしていた友達は、ほとんどがウェルカムクラスに1年以上いる人達だったので、ひとつ上のクラスに上がってしまいました。

今までは、ひとりだけ先生の話が良く分からないような状態で、授業中はなかなか厳しかったようです。
でも新しいクラスでは、ほとんどが息子より後に入って来た新人さん達なので立場が逆転。

サマースクールやキャンプのおかげもあって、ドイツ語のちょっとした受け答えもすっかり上手になっています。
先生の話もだいぶ分かるようになったし、この半年に色々覚えたこともあるので、だいぶ気持ちに余裕があるようです。

ウェルカムクラスでは、英語、ドイツ語の他にも、アラビア語、ロシア語、ポルトガル語、トルコ語、などが飛び交っているそうです。
意味は分からなくても、何語かの聞き分けは出来るようになったそうですよ。
やはり子供は耳が良いですね。

大人も、がんばっています

 

お父さんは、7月、8月と、毎週月曜から木曜までガッツリ語学学校へ通っています。
毎日たくさんの宿題をこなしつつ、9月からも引き続き学校へ通う予定。
語学学校で色んな国の人と出会って、「言葉が違っても仲良くなれる」という経験が出来たそうですよ。良かった良かった。
木曜日の夜は、ベルリンの将棋クラブへ行っています。

 

お母さんは、今週から続きの「A1.1/A1.2」のクラスが始まりました。
夏休みにしっかり復習…。あれ?おかしいぞ?できてない!?(汗)
いや。大丈夫、ぼちぼちやっていきます。
いよいよ助動詞や過去形が出てきて、だいぶ複雑になって来ました。
でも、これでだいぶ話せることが増えそうです!

 

「おちこんだりも したけれど、 私たちは元気です。」

今だからこそ正直に書きますが、ビザの申請をした頃は、落ち込んでいる日もたくさんありました。
新しい環境で、言葉も良く分からなくて、上手くいかないことがあるのは当たり前ですよね。

 

数回会っただけの人に、ダメ元で推薦状をお願いしたら、素っ気なく断られたり。(※まぁ、当然と言えば当然ですね)

年間定期の申し込みがうまくできなかったり。(※2日後にリベンジして解決)

スーパーのレジのおばさんが何を言っているのか分からなくて困っていたら、ため息まじりに「仕方ないわね。もうイイわ。」という顔をされたり。

自分のスマホに入れたsimカードについて。
お店の人は「ネットで契約内容を変更出来ますよ」と言ったけれど、ページはドイツ語しか書いていなくて、色々試しても分からなかったり。(※2ヶ月半後にようやく解決)

息子のスマホに入れるsimカードを買った時。
英語でも言いたいことがうまく伝えられなくて、お店のお姉さんに「で。どうしたいの?」と何度も聞かれたり。(※でも、とりあえず契約はちゃんと出来た)

息子が「学校へ行きたくない」と言って休んだ時は、「本当に来て良かったのだろうか?二人ともしんどい思いをして…。」なんて考えたり。

夕飯の支度をしていたら、引越してくる前に住んでいた家の近所や、借りていた市民農園の風景が頭に浮かんできて、急にポロポロ涙が出てきて…。

今から考えると、いわゆる「ホームシック」みたいな感じだったのかもしれません。

 

でも、不思議と
「日本に帰りたい。」とか
「日本語が通じれば良いのに!」と思ったことは一度もありません。

「もっとドイツ語が分かるようになりたい!」
「英語も、もっと喋れるようになりたい!」と、いつも思っています。

春が来て、夏が来て、そして秋になって。
振り返ってみると、三人とも、それぞれが前に進んでいるという確かな手応えがあります。

これから、長くて暗い冬がやって来ます。
夏は夜の9時頃まで明るかったのが、真冬は夕方4時には日が暮れるようです。

まだ経験していないので少々心配ではありますが(冬鬱という言葉もあるらしいですよ)、
もともと三人ともインドア派なので、きっとなんとかなるでしょう(笑)。

次の半年後は、ちょうど1年です。
次はどこまで行けるかな。

ABOUTこの記事をかいた人

みなさま、はじめまして。 「空色かえる」の「あくてぃ」と申します。 2018年からベルリンに住んでいます。かえるのイラストは息子が描いています。