今日は息子の学校の申し込みをするために、Fさんと待ち合わせて地区の市役所へ行きました。
「ドイツのお役所は…。ふたたび。」
まず、目的の建物が分からなくて手こずりました。ようやく建物の中に入ったものの、小さい小さい案内が1枚張り出してあるのみ。どうやら目的の部屋は「214」号室のようです。
エレベーターで2階へ上がって、長い長い廊下をどんどん歩いて、ようやく目的の「214」号室に着いたと思ったら、ドアに「214→234」というそっけない張り紙が。「234」号室って、さっき通り過ぎてきた部屋じゃない!
日本だったら考えられませんね。1階の案内のところに訂正を書いてくれれば良いのに。さすがドイツのお役所。
Fさんと一緒でもこの調子なので、私と息子だけだったら果たして無事に手続きできたかどうか。
約束の9時をだいぶ過ぎているのに、「234」号室のドアにはカギがかかっています。
Fさんが隣の部屋の人にきいてみると、「もうすぐ来ると思うから、そこで待ってて」と言われ、廊下のベンチで待つことに。なかなか来ないなぁと15分くらい経った頃、ドアの鍵がカチャカチャ鳴って、中から「どうぞ」の声が。
え?なに?中にいたの??
さすがのFさんもビックリしていました。中に入ると、薄茶色のショートカットに眼鏡、ベージュ系で統一された服の几帳面な感じのおばさまが座っていました。
早速、住民登録とパスポートを出して手続きをします。
おばさまは、「年齢的にはまだ小学生ですね。でも今年の9月から上の学校へ行くことになるし、どっちみち最初はウェルカムクラスなので中学校に申し込みしますね。」と言いながら…。その場でテキパキと電話して、あっという間に学校の場所、健康診断の予約と学校へ行く日が決まりました。
学校が決まるまで1~2ヶ月かかるかも、という話を聞いていたので逆にビックリ。
一番ビックリしたのは息子でしょう。しばらくのんびり出来ると思っていたら、いきなり来週の月曜日に学校へ来いと言われて固まっていました(笑)。
「ドイツの店員さんは急がない」
3月20日のビザ申請に合わせて18日にお父さんが来るので、足りない掛け布団を買いにIKEAへ行ってみました。
実は初IKEAでした。店の作りが分かっていなかったので無駄にたくさん歩いたような気がします。単品の掛け布団を1枚買いたいのに、さっぱり見当たらない。
おまけに店員さんがゆるい。目的の寝具売り場にはお客さんが何組もいたのに、店員さんは一人だけ。他のお客さんが待っていてもゆっくりゆっくり対応をしています。ようやく終わったと思ったら、なんとなく近くにいた人に声をかけて次の対応が始まりました。
まずい。これではいつまでたっても質問ができない。
結局、「ここ2階はショールームで、バラ売りの商品は1階にあります」とのことでした。
「3つの言葉でお買い物」
とりあえず疲れたのでカフェで一休みすることに。朝早く出かけて来たのでお腹が空きました。
息子は追加でソフトクリームを食べたいというので、「自分で値段を調べて買っておいで」と小銭を渡します。
「Hallo.(こんにちは)」
「Das bitte.(これください)」
「Danke schön.(ありがとう)」
とりあえずこの3つが言えれば何とかなるよ、と一人で行かせて様子をみることにしました。しばらくすると、ソフトクリーム片手にニコニコ顔で戻ってきました。
「レジで注文してお金を払うまではスムーズにできたけど、コーンをもらった後、ソフトクリームの出し方が分からなかった。機械の前で困っていたら、知らないおばさんが手伝ってくれた」とのこと。
そういえば、さっき市役所の前で待ち合わせの人が来なくてウロウロしていたら、「何かお困りですか?」ってドイツ語と英語で聞いてくれた人がいたのを思い出しました。
息子は「ドイツの人は困っている人に優しいね。」と言っています。
実は何日か前にも一人で小さい買い物をしてみたのですが、その時は全く通じず。涙目で戻ってきて、伝えることの難しさを痛感したようでした。
今日はうまくできたので、伝わることの楽しさを体験できた様子。
大丈夫。うまくいったり失敗したり、繰り返しているうちに、どんどん上手になるからね。