「その日は朝から」
雪が降っていました。
3月20日。あいにくの天気の中、家族3人揃って地下鉄に乗って移民局へ向かいます。ビザ申請の予約は朝9時30分です。
最寄り駅を降りて雪の中を10分ほど歩いて目的の番地には着きましたが、どの建物なのか分かりません。先日行った保健センターもそうでしたが、とにかく外観を見ただけでは何の建物なのか分からないのです。
隣の建物にいたRさんから私達の姿が見えたらしく、携帯に電話がかかってきました。ギリギリ間に合いました。
「今日は冬ですね。」そう言いながら、Rさんは提出する書類を整え、私も幾つかの書類にサインをして番号が呼ばれるのを待ちます。
「少しずつ厳しくなっているビザの申請」
実は…。
昨日の住民登録の時に、お父さんはRさんから少し厳しい話を聞いていました。
「担当者にも寄りますが、運が良ければ3人分のビザが出ます。でも、もしかしたらお父さんの配偶者ビザは難しいかもしれません。その場合は語学留学ビザで申請するなど、また別のプランを考えましょう。とりあえずは明日、申請してみましょう。」
昨年日本で準備していた時には6通あれば大丈夫と言われていた推薦状も、「なるべくたくさん集めた方が良い」と言われました。(この推薦状はドイツに住んでいる人に書いてもらう必要があるのです)
3月1日にベルリンに着いてから、昔の知り合いにメールを送ってみたり、紹介してもらった人に会いに行ったり、結構バタバタしていたのです。
いよいよ番号が呼ばれました。部屋に入ると、わりと若い感じの眼鏡の女性が座っていました。
Rさんと談笑しながら書類をチェックしていきます。時々Rさんが書類について補足の説明をしていましたが、それ以外は特に何も質問されず、「それでは待合室でお待ちください」と言われて部屋の外へ出ました。
待合室で30分くらい待ちました。待っている間に雪がどんどん降ってきて、あたりは一面真っ白の雪景色に…。
「配偶者ビザは難しいかも」と言われていたので、お父さんの顔は少し緊張しています。
私はと言うと、実は不思議とあまり心配はしていませんでした。
書類はちゃんと全部用意したし、推薦状もこれ以上ない人達に書いてもらったし、たぶん大丈夫。なんの根拠もないけれど、とりあえず2年分はもらえるような気がしていたのです。
過去にも何度かあったことなのですが、「あ。いける!」と不思議な確信がある時には、大丈夫。うまくいくのです。
そして。また番号が呼ばれて…。
ついに家族3人分、2年分のビザをもらいました。ばんざい!
これで2年間はベルリンに滞在できます。ここがスタートラインです。2年後のビザ更新に向けてがんばって行かないと!
本当にRさんのおかげです。ありがとうございます。「ではまた次回。」と固い握手をして別れました。
「楽しい雪景色」
来る時は寒いばかりだった雪も、帰りは何だか楽しい気分です。
石畳に少し積もった雪を踏みしめると、きゅっきゅっといい音がします。こんな雪の音は子供の頃に聞いた以来かもしれません。木も車も、すっかり白くなってとてもきれいです。
「気前の良いお兄さん」
午後からレゴストアへ行きました。
入学祝いと言うことで、お父さんに大きな箱を買ってもらってご満悦の息子。(もちろん英語とドイツ語をがんばるという条件付き)
おまけに会員カードを作ったら、おまけをたくさんもらいました。店員のお兄さんが気前が良くて、「えっと。カードを作った人には、まずこれをプレゼント。それから、これとこれと…。あ、これもあげるね。」という感じです。
ドイツのお店で感じるのは、「店員さんの裁量に任されているのだな」ということです。(もちろん最低限の決まりはあると思いますが)なんでもマニュアル通りを強要される日本との違いを、こんなところにも感じます。
「カレーソーセージ」
サターン(電気屋さん)へ行って念願の炊飯器を買いました。これでご飯を炊きますよ~!
昭和な感じですね(笑)
私が一番驚いたのは、CDの隣に、普通にアナログのレコードが置いてあったことです。電気屋さんですよ?タワーレコードとかHMVではないですよ?ドイツにはまだアナログの需要があるということなのですね。
DVDコーナーには日本のアニメがたくさんありました。ジブリ作品も充実していましたよ。やっぱりドイツ語吹替なんでしょうか?ドイツ語で喋っているサツキとメイを見てみたいような気もしますが(笑)。
お店の外にカレーソーセージのお店を発見!初めて違うお店で食べました。なるほど。噂通りソーセージもケチャップも味が違います。お店によって色々なんですね。